廃車まめちしき

廃車にできない車ってあるの?

Posted on 2017-06-28

車を廃車するといった時に、車をスクラップすることが廃車だと思っている人も少なくありません。しかし、実際はその車の車歴を抹消することが本来の廃車の目的なのです。そこで今回は、廃車の手続きができないケースとその対処法についてご紹介します。

 

車の所有権を持っている人の同意を得ていない車

一般的に車の車検証には、車を使用する人間と所有する人間の2種類の記入欄があります。自分で車を購入して使用するケースであれば、この欄のどちらにも本人の名前が記載されているため、廃車の手続きをする上で何の問題もありません。しかし、車を使用する人間が未成年なので所有者は親になっているといったように、別の人間の名前が記入されている場合は事前に所有者の同意を得る必要があります。そのため、使用者がどんなに廃車を望んでいたとしても、車の所有者が認めなければ勝手に手続きを進めることはできないのです。これはローンを組んで買った場合も同様で、ローンが完済されるまでは車は販売店などの所有物となっているので、同意書がなければ廃車にはできません。

 

盗難や災害にあって車の現存が確認できないケース

車を廃車にする時は陸運局に行って永久抹消の手続きを行わなくてはいけません。この時に必要となる書類の中に車を解体した証明書というのがあります。これは事前に解体業者などで車を解体してもらった時に発行してもらえる物ですが、車が盗難にあったり自然災害などで車の所在がわからなくなってしまった時は車を解体することはできません。そのままの状態では書類不足で廃車の手続きは行えないので、そういった時は自分の住んでいる地域を管轄している警察署に行って所定の申請をします。
車が盗難された場合は盗難届けを、災害による被害を受けた時は罹災証明書を発行してもらって、それを陸運局に持っていけば廃車の手続きをすることが可能です。

 

車検が切れていたり税金の支払いをしていない車の廃車

何らかの事情で車を車検に出すことができなくて期限が切れてしまったり、税金の支払いが滞っている状態では廃車の手続きができないのではと心配をする人も少なくありません。しかし、こういった状況であっても所定の手続きを踏めば廃車をすることは可能です。まず、車を解体するために解体業者に車を持ち込む必要がありますが、車検が切れてる車は法律上公道を走ることはできません。そのため、仮ナンバーを取得して自分で運転していくか、レッカー車に依頼して運んでもらう形になります。解体さえ済んでしまえばその後の手続きは通常通り行えるので問題ありません。
税金を滞納している場合でも、基本的には通常の廃車手続きと同じ様に必要書類を揃えるだけですが、廃車にしたからといって納付を免除されるわけではないので、後日滞納分は支払わなくてはいけません。また、滞納期間が長いと場合によっては手続きができないこともあるので注意が必要です。

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